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メマリー(メマンチン)とは

メマリー(メマンチン)とは

アルツハイマー型認知症は、認知症の中でも多く見られるものです。

症状が進行すると、介護者を含めた周囲の人に大きな負担が生まれるでしょう。ここでは、アルツハイマー型認知症の治療に用いられる薬「メマリー(メマンチン)」について解説します。

メマリー(メマンチン)とは

メマリー(メマンチン)は、中等度および高度アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する薬品です。第一三共株式会社が2011年6月8日に発売しました。ジェネリック医薬品はありません。

いくつかの臨床試験により、軽い認知症には有用性が低いことが示されています。
そのため、症状の進行に合わせて、アリセプト(ドネペジル)から切り替えたり、併用したりすることが多いです。

また、徘徊、妄想、興奮などの認知症の周辺症状(BPSD)を軽減する効果が認められています。
>>認知症の中核症状・周辺症状(BPSD) 

メマリー(メマンチン)の飲み方

錠剤のほかに、嚥下状態の悪い方向けに、少量の水で服薬できるOD錠(口腔内崩壊錠)があります。

メマリー(メマンチン)を服用する場合、まずは5mgから服用を始めて1週間毎に増量していきます。最大の服用量は1日20mgです。しかし高度の腎障害がある人は、上限が1日10mgとなります。

必ず、現在治療中の病気や過去に治療した病気を主治医に伝えてから、指示に従って服用しましょう。

メマリー(メマンチン)の薬価

メマリー(メマンチン)の薬価は、以下の通りです(1割負担を想定)。

・5mg:13.8円、10mg:24.6円、20mg:44.0円

<30日間服用した場合の価格>

・5mg:13.8円×30日=414円/月
・10mg:24.6円×30日=738円/月
・20mg:44.0円×30日=1320円/月
※錠剤・OD錠ともに同価格

メマリー(メマンチン)の効果とメカニズム

この薬はどのようにして認知症に効くのでしょうか。作用機序について説明します。

グルタミン酸仮説

脳内にはグルタミン酸という神経伝達物質があり、記憶や学習に関わっています。

アルツハイマー型認知症を発症すると、脳内ではグルタミン酸が過剰になります。グルタミン酸が正常な量ならば問題はありませんが、過剰になると記憶のシグナルを妨害するため、記憶ができなくなるというのがグルタミン酸仮説です。

過剰なグルタミン酸のみを抑制して脳神経細胞死を防ぐ

メマリー(メマンチン)は、このグルタミン酸が過剰になることを抑制して脳神経細胞死を防ぎ、従来の記憶形成に近い働きを促します。

ただし過剰になるのを抑えるだけで、正常な量のグルタミン酸を抑えることはしません。そのため、総合失調症状や幻覚などの精神的な症状が、副作用として出ることはありません。

メマリー(メマンチン)とアリセプトは併用可能

アリセプト(ドネペジル)は「コリン仮説」に基づいた認知症の薬で、メマリー(メマンチン)とは作用の仕方が異なります。そのため同じ認知症の薬ですが、アリセプトとメマリーは併用が可能です。
>>アリセプト(ドネペジル)とは 利用者の声もご紹介

併用するケース

・軽度からアリセプト(ドネペジル)を使用していたアルツハイマー型認知症患者の症状が中等度まで進行したケース
・興奮や暴言・暴力、徘徊など認知症の周辺症状(BPSD)のある場合

メマリー(メマンチン)の副作用

メマリー(メマンチン)の副作用には、次のようなものがあります。

軽い副作用

・めまい:飲み始めのころに多く見られます。転倒につながる危険もあるため、十分な注意が必要です。
・頭痛:認知症の人は「頭が痛い」との認識がないこともあます。声をかけて様子を観察してください。
・食欲不振:服薬直後の食事は、食欲が減っていないかを確認しましょう。
・便秘:もし本人が排便をしたかどうかがわからない場合には、トイレの後に匂いや形跡などの確認するようにしましょう。
・催眠:「眠れない」という不調のほか、日中にうつらうつらとしてしまう傾眠が見られることがあります。
・血圧の上昇:血圧が上昇することがあるため、定期的に血圧を測定しましょう。

重い副作用

重い副作用は少ないとされていますが、念のため下記の症状に注意してください。「おかしい」と感じたら、主治医に報告してください。

・けいれん
・失神、気を失う、もうろう状態
・激しい興奮や暴力、取り乱しなどの精神症状
・肝機能障害、黄疸
・手足がしびれる、力が入らないなどの横紋筋融解症

メマリー(メマンチン)の注意点

《受診時に注意すること》

・持病やアレルギーを医師に伝えておきましょう。
・パーキンソン病に用いるレボドパ製剤など、飲み合わせに注意が必要な薬があります。処方薬だけではなく、市販薬など使用中の薬を医師に報告しましょう。