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認知症による幻覚、錯覚の原因と対応

認知症による幻覚、錯覚の原因と対応

実際には見えるはずのないものが見えた。認知症になると、そんな経験のある方は多いでしょう。例えば「幽霊を見た」というのも、この状態と似ています。

単なる勘違いかもしれませんが、当人にとっては「本当に勘違いだったのか」「もしかしたら心の病気なのかもしれない」と感じてしまうでしょう。

このような幻覚や錯覚について、詳しく解説していきます。

幻覚・錯覚とは

幻覚とは実際にはない物を感じることです。

高齢者が訴えることの多い症状にはこんな種類があります。
・実際にそこにないものが見える幻視
・実際には聞こえていない(発されていない)音や声が聞こえる幻聴
・何も触っていないのに触られているように感じる幻触(体感幻覚)
他にも、そこにはないにおいを嗅ぐ幻臭や、味を感じる幻味もあり、五感全てに起こります。

また、錯覚とは実際にある物を別の物と見間違えたり、聞き間違えたりすることです。

幻覚や錯覚は、脳に異常がなくても見られます。そのため、認知症ではない人にも経験のある人がたくさんいるのです。ただし脳に異常が出てくると、幻覚や錯覚の訴えが頻繁になります。

さらに困ることは、幻覚や錯覚が出ても、それに対して間違いであるという判断が出来なくなってしまうことです。

幻覚・錯覚の原因

レビー小体型認知症

幻覚は、レビー小体型認知症でよく見られる症状です。

レビー小体型認知症は脳の神経細胞が集まった部分に異常なたんぱく質が溜まってしまうため、初期段階でも幻覚を見ることがあります。まだ認知症だと分かっていないときに、知らない人がいたなどと幻覚を訴えられて、家族が慌てることもあります。
>>レビー小体型認知症とは 原因・症状・対応方法

薬の副作用

抗コリン作用のある薬(尿失禁治療剤、総合感冒薬、三環系抗うつ剤など)や高齢者に多いパーキンソン病の薬、そして抗不安薬、睡眠導入剤といった薬の副作用でも幻覚が見られることがあります。

せん妄

入院や家族の死などの急激な環境の変化や体調悪化などが原因で起こる「せん妄」でも、幻覚や錯覚が起こります。

「○日前からおかしい」など、時期がはっきりと特定できる場合や症状の出方に揺らぎがある場合には、せん妄の可能性もあります。
>>せん妄とは 原因と対応方法 認知症との違いも紹介

怖さや不安を感じる環境

高齢者になって目や耳が悪くなると、そのために怖さや不安を感じる環境にいる際に錯覚が起こりやすくなります。

脳に異常がなくても錯覚は起こりますが、問題なのは一度そうだと思い込むと、それを間違いだと自分自身で訂正できないことです。妄想が重なってしまうと、幻覚や錯覚を確信するようになってしまいます。

統合失調症などの精神疾患

幻覚や錯覚も統合失調症の代表的な症状です。存在しない声が聞こえる幻聴が最も多く、認知症などで多い幻視はあまりありません。

幻覚・錯覚の対応方法

それでは家族が幻覚や錯覚を訴えてきたときには、どんな対応・対処方法があるのでしょうか。

否定しないように努める

実際にはないものを「そこに虫がいる」「人がいる」「声が聞こえた」などと本人は思っていますので、それを否定しないようにしましょう。

中でもレビー小体型認知症の場合、幻覚は初期に見られます。まだ自分が認知症だと分かっていない段階で否定すると、混乱したり不安に感じたりして幻覚がひどくなることがあります。また、うつ症状など認知症の症状が進行することもあるでしょう。

同調して安心してもらう

幻覚は、ずっと見えている訳ではありません。

そのため、例えば「知らない人がいる」と言われたら「もう帰ったからいないよ」などと言って、安心させてあげましょう。もし「虫がいる」という発言に対して追い払う仕草をし、「大丈夫」と言ったのに「まだそこにいる」と幻覚が止まない場合には、いる場所を手で押さえてみます。そうすると、「逃げた」となって落ち着くでしょう。

病院を受診する

幻覚や錯覚という症状が出たら、病院を受診して原因を特定しましょう。

レビー小体型認知症では初期のうちに幻覚が出るため、早いうちに診断を受けて治療を開始することで、進行を予防することができます。

幻覚・錯覚の予防法と改善策

体調管理をする

幻覚や錯覚の予防法は、まず普段から体調管理をすること、そして不安になるような環境にしないことです。熱がないか、水分が足りているか、便秘になっていないかなどは、いつもチェックするようにしましょう。

安心な環境を整える

幻覚や錯覚が見られたときは、壁の傷やシミを隠すなど見間違わない工夫をしましょう。例えば干している服がヒラヒラするのを見て人と間違えたり、カーテンが揺れることで錯覚を起こしたりします。

目が悪い場合は、部屋の電気を明るくしてあげ、耳が悪い場合には補聴器の調整をしてあげるのも良い方法です。メガネや補聴器は、すぐに手の届くところに置いてあげましょう。

認知症による幻覚・錯覚の治療

基本的に認知症による幻覚や錯覚に対しては、幻視があっても生活に障害が出ないようにすることを目標にします。

ただし、幻覚や錯覚によって攻撃性や不安が高まるようでしたら、薬で改善できる場合がありますので、まずは医師に相談してみると良いでしょう。漢方薬の抑肝散や抑肝散加陳皮半夏が効くこともあるそうです。

認知症と診断されていない場合でも、おかしいと思うことがあれば早めに受診してください。