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後悔しないバリアフリーリフォームのコツ

バリアフリーリフォームとは

バリアフリーリフォームとは、これまで住んできた家をバリアフリーにすることです。段差などの障がい物を除いたり、手すりをつけたりして、様々な身体的状況の方が住みやすくすることができます。

高齢化が進む中、住まいの重要な課題となっているバリアフリー。体が不自由になると、わずかな段差でも暮らしに大きな影響を与えると言われています。高齢者に優しく住みやすい家にするにはどうすればいいのか。年間3000件の工事を手掛けているバリアフリーの専門集団、高齢者住環境研究所の代表取締役社長、溝口恵二郎さんにお聞きしました。

意外と奥が深い『手すりの取り付け』

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溝口恵二郎さん

―バリアフリーのリフォームで、最も多い案件はなんでしょうか。

溝口「介護保険を利用した、手すりの取り付けのご要望が圧倒的に多いですね。主に取り付ける場所はトイレやお風呂、玄関になります。トイレでは立ち座りの時に手すりが必要となり、お風呂や玄関では段差があるので、転ばないため設置される方もおられます」

―わずかな段差でも手すりが必要ですか。

溝口「30年から40年前に建てられた住宅は、部屋と廊下の間に3cmほどの敷居があります。実はそんな段差でもお体の不自由な方にとっては、移動の大きな障害になります。またドアの開閉だけでバランスを崩されることもあります。実際、敷居につまずいたりドアの前で転倒したりして、寝たきりの状態でお亡くなりになる場合も非常に多いですね」

―手すりを取り付ける際のポイントは何でしょうか。

溝口「私どもはまず、お客様の体の状態をみます。右または左半身のどちらが麻痺されているかにより、当然取り付ける位置が変わります。また手すりの高さを決める時は、通常利用される方の腰骨を基準にしますが、腰が曲がっている場合はそれより低く設定しなければなりません。このように必ず1人1人の状況に合わせて、取り付ける高さや位置を決めています」

―お風呂やトイレでは、どのように取り付けているのですか。

溝口「お客様の状態が良ければトイレやお風呂に移動していただき、必ず実際の動きを確認しながら手すりの高さを調整しています。また普段から壁に手をつく場所は手垢などによって推し計れますので、そこに取り付ける場合もあります。その際も必ず手すりを壁に当ててみて、握りや動作を確認してから位置を決めています」

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―浴室では、高齢者の方がどのような不安を抱いているのですか。

溝口「築30年前後の住宅では浴槽の深さが約60cmありますので、またいで入れないという方が多いですね。洗い場の床から浴槽の底までは約30cmの差になるので、落ちるような感覚を味わうそうです。そのため改修する時はユニットバスか、底の浅い浴槽をご提案します。さらに手すりを付ければ、ほとんどの方がお一人で入れるようになります」

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―改修工事をしたお客様から、どんな声が寄せられていますか。

溝口「トイレでの立ち座りに難儀されていたお客様から、『こんなに手すりは便利なんだ』というお声を頂いたことがあります。やはり取り付ける前まではイメージしにくくても、実際に利用されると便利さが伝わるんですね。その結果、さらにお風呂や玄関、廊下も取り付けてくださいと依頼される場合もあります」

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バリアフリーリフォームの例

お風呂場のリフォーム例

改修業者の選び方は慎重に!

―どのようにして工事を依頼すればいいのでしょうか。

溝口「介護保険を利用する場合はケアマネージャーさんを通してご依頼される方が多いですね。お客様からのご要望があると、ケアマネージャーさんが工務店などに伝え、工事を行います。ただバリアフリーの改修に優れている工務店は、まだ多くありません。工事実績があっても実際は、年に数件しか手掛けていない会社もあります」

―なぜバリアフリーを行う業者が少ないのでしょうか。

溝口「建築業界といっても幅が広く、介護リフォームの分野は一部でしかありません。しかも通常より工事単価も安い。そのため企業も積極的ではなく、業界全体で介護対策が進んでいません。その結果、現場の人間も介護制度を理解しておらず、バリアフリーの知識に乏しい傾向にあります」

―その結果、どんな問題が生じるでしょうか。

溝口「例えば他の工務店が改修したトイレを見た時に、Ⅼ字型の手すりが正反対についていたことがありました。また別の業者が車いす用に玄関までスロープを作る際、滑らかな勾配にするために通路を伸ばし、結局家を一周させた例もあります。さらに有料老人ホームでも、手すりが役に立たないほど低い位置に付いていました」

―リフォームに関して、お客様へのアドバイスはありますか。

溝口「体の具合が悪くなってから改修すればいい、とお考えの方もいらっしゃいますが、現実に脳梗塞などで寝たきりになると、リフォームどころではなくなります。今は不便を感じていなくても、誰もが老いていきます。将来を見据えて、お体が元気なうちにリフォームされた方がいいと思います。私はセミナーでも、早くからできる限り段差を解消しておくことや、壁の内側に厚さ15mmの合板を下地として入れておくことをおすすめしています。将来手すりの取り付けが必要になったときの設置工事の時間が短くなり、費用も安くなります。」

―改修にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。

溝口「介護保険を使えば、全てのリフォームが上限20万円の1割もしくは2割負担ですみます。手すりは勿論ですが、段差解消や滑らない床への張替えも、個別なら保険の範囲内で行えます。またドアを引き戸にし、トイレや玄関、お風呂に手すりを付けても20万円以内に収まります。さらにドアノブからレバーハンドへの交換も実費は1万円弱、敷居をなくすのも2万円程度でできます」

―最後に、バリアフリーの意義について教えて下さい。

溝口「多くの方がご自宅で最期を迎えたいと願っています。またお体が不自由になっても現在、病院では長期の入院が難しくなっています。バリアフリーにすることは、介護をする方の大きな負担軽減にもつながります。私や社員を含め、できるだけ長くお客様にご自宅で暮らしていただきたい、という強い思いを抱いています。そのために、これからもお客様との信頼作りに力を注いでいきたいですね」

生活の基礎となる住宅。いつまでも自分の家で居心地よく暮らすためにも、先を見据えた行動が大切なのかもしれない。

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取材協力:高齢者住環境研究所 溝口恵二郎社長