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認知症ケア専門士とは 試験内容や合格後の役割などについて

認知症ケア専門士とは

認知症ケア専門士とは

認知症ケア専門士とは、「認知症ケアに対する優れた学識と高度な技能、および倫理観を備えた専門技術士」と定義されています。
国家資格ではなく、「日本認知症学会」が主催する民間資格です。

認知症患者に対して専門的な知見から対応できるプロを育成する制度であり、2005年から始まりました。
有資格者は全国に31,000人以上(2016年8月時点)です。安心介護にも多くの認知症ケア専門士の方が登録されています。

複数の資格を保有している方が多く、2016年8月時点では介護福祉士(1万9,247名)、介護支援専門員(1万5,253名)、ヘルパー(1万1,497名)、看護師(7,588名)など様々な経験・知識を持つ方が活躍されています。

認知症ケア専門士の全国分布にはばらつきがあり、2016年8月時点では、多い都道府県は「大阪府」(2,452名)、「東京都」(2,186名)、「北海道」(2,146名)、「神奈川県」(1,756名)、「愛知県」(1,721名)。少ない都道府県は「山梨県」(135名)、「沖縄県」(138名)、「福井県」(156名)、「徳島県」(168名)、「鳥取県」(168名)です。

認知症ケア専門士の役割

認知症ケアを行う資格はいくつかあり、中には高い知識を要するものもあります。
認知症ケア専門士は、その中でもより実践域な知識・技術を有する資格といえるでしょう。
専門的な知識と経験で培った、実践に活かせる技術。これらを駆使して、認知症患者本人だけではなく、その家族や周囲を含めたトータルサポートを行うことが大きな役割です。

さらに認知症の知識がない人に、認知症ケアに関する最先端の技術や理論を知ってもらうための架橋という役割も期待されています。
高齢化の進む日本において、注目を集めている資格だといえるでしょう。

認知症ケア専門士の活躍の場所

認知症ケア専門士が活躍する場は、介護保険施設、グループホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援事業所、医療機関、地域包括センターなど、介護・福祉・医療の現場が中心となります。

介護施設や医療機関などで、認知症の人と接してきた実務経験が必要な資格ですので、
もともとの職場でキャリアアップを目指す方もいれば、より専門的なケアができる職場に移る方もいるようです。

認知症ケア専門士になるためには

認知症ケア専門士を目指すのであれば、資格の取得方法を確認しておきましょう。

受験資格:実務経験が必要です

「認知症ケアの関連機関や団体において、受験年の3月31日より10年以内に3年間の実務経験があること」とされています。

認知症ケアの関連機関とありますが、認知症専門の介護施設、団体、病棟である必要はありません。ただし、認知症の方の受け入れを行っていないなど、実務経験にカウントされない場合があります。また、ボランティアや実習は実務経験にカウントされません。

介護・看護系の資格の有無は問われません。ただし実際には、地域包括センターや訪問介護センター、デイサービスなどでの実務経験を通じ、ほとんどの人がこれら資格を取得しているようです。

施設,団体,機関などから3年間の実務経験を証明してもらえば、年齢などの制限なく、誰でも受験できます。まずは、認知症関連の仕事に従事することから始めましょう。

受験にかかる費用

・受験の手引き(願書)代:1,000円
・一次試験受験料:3,000円×受験分野数
・二次試験受験料:8,000円

試験内容

【一次試験】毎年7月ごろに開催

1次試験は下記4分野の筆記試験です。

・認知症ケアの基礎
認知症ケアがどうあるべきかについて、予防方法や特徴など認知症についての理解、認知症の人を取り巻く社会的環境について

・認知症ケアの実際Ⅰ
(総論)ケアの具体的な進め方や家族への支援も含めたケア実践のすべてについて

・認知症ケアの実際Ⅱ
(各論)身体的兆候の理解と対応、行動・心理症状(BPSD)とその対応、薬物療法の知識、リハビリテーション、非薬物療法、施設・在宅における環境支援、ターミナルケアのプロセスと対応について

・認知症ケアにおける社会資源
認知症の人が社会生活をするうえの「インフォーマルサポート」、「フォーマルサービス」などについて

1分野50問のマーク式(五者択一)です

合格ライン:各分野とも正答率70%。1度に4分野合格する必要はなく、一度合格した分野は5年間有効

試験会場(選択可):札幌,仙台,幕張(千葉),名古屋,京都,小倉(福岡)

【二次試験】一次試験の合格者のみ

二次試験は一次試験の合格者のみが対象です。

8月中旬~9月中旬ごろ:論述問題提出

認定委員会より出題さされる事例問題と用紙を事前(期限設定あり)に請求し、指定された期間内に提出します。

11月ごろ:面接(1分間のスピーチとグループディスカッション)

合格に必要な5つの要件:
・適切なアセスメントの視点を有している者
・認知症を理解している者
・適切な介護計画を立てられる者
・制度および社会資源を理解している者
・認知症の人の倫理的課題を理解している者  

試験会場(選択可・時間指定不可):札幌,仙台,東京,名古屋,神戸,博多(福岡)

合格発表

翌年1月ごろに、日本認知症ケア学会ホームページ上で合格者の受験番号が発表されます。

過去5年間の認知症ケア専門士認定試験の合格率は

第11回試験(2015年):59.8%
第10回試験(2014年):53.5%
第9回試験 (2013年) :49.3%
第8回試験 (2012年) :48.7%
第7回試験 (2011年) :42.2%

と、4割~6割の間なので、比較的難易度の高い資格だと言えそうです。

受験勉強方法

・テキストや問題集を解く

認知症ケア専門士認定試験には、公式のもの以外にも複数のテキストや問題集が販売されています。

・受験対策講座に参加する

毎年1回2日間にわたる受験対策講座が開かれています。内容は講義と模擬試験、その解説などです。

2016年度は5月21日、22日に横浜で、5月28日と29日に京都で開催されました。費用は1万5,000円で、公式テキスト代は含まれていません。

・アプリやe-ラーニング講座を利用する

他にも空いた時間に勉強できるアプリやe-ラーニング講座などがあるので、自分にあったものを探してみるといいでしょう。

・二次試験対策について

二次試験については問題集などは発売されていません。

面接では専門職としての考えを求められます。日ごろの業務を振り返り、「こんな時にはどんな対応をするか」などを、1分間のスピーチにまとめる練習をしておくといいでしょう。

またグループディスカッションでは、周りの人の話を聞き、必ず発言をすることが必要です。

認知症ケア専門士の資格は更新制

認知症ケア専門士は更新制の資格です。

【更新方法】
下記3つの領域から、5年間に30単位を取得
※そのうちの20単位は領域IまたはⅡであることが必要

領域I:日本認知症ケア学会が主催・認定する講演会などに参加または発表など
領域Ⅱ:日本認知症ケア学会または地域部会が主催・認定する生涯学習プログラムなどに参加または発表など
領域Ⅲ:学会誌や認知症ケア事例ジャーナルなどへの論文発表

更新の際には今までの資格をそのまま維持するのか、認知症ケア上級専門士にステップアップするかを選択できます。

認知症ケア上級専門士は、チームリーダーや地域におけるアドバイザーとして活躍が期待される専門職です。さらに難しく専門的な筆記試験に合格しなければなりませんが、より専門的な立場で認知症ケアと向き合える資格です。

※最新情報については日本認知症ケア学会ウェブサイトをご確認ください