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傾眠とは 原因と対策、注意点について

傾眠とは タイプ別の原因と注意点高齢者でよく見られる状態に“傾眠”または”傾眠傾向”があります。これは「うとうと」としている状態です。そっとしておくと眠り込みますが、深い眠りではないので、大きな音などで目が覚めます。しかし、しばらくするとまた眠ってしまいます。

傾眠は、認知症などの高齢者にとってはよくある症状です。ではどんな原因で傾眠は起こるのでしょうか?

傾眠のタイプと原因

傾眠がみられるのはこんなケースです。

認知症の症状

無気力を伴う傾眠状態です。「かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン」では、傾眠は認知症の周辺症状に位置付けられています。
>>周辺症状(BPSD)に対する向精神薬使用のガイドラインが改訂

周辺症状とは、認知症になると必ず出る症状ではなく、人によって出方が変わる症状です。
>>認知症の中核症状・周辺症状(BPSD) 

高齢のため

傾眠について、「長いこと生きてこられて、今人生の休息期なのかなくらいに思われたら良いのではと思います」と話す専門家もいます。

内科的疾患による意識障害

病気が原因で代謝が異常になったり、発熱をしたりして、ぼんやりした状態になる状態です。認知症との見分けは難しいですが、疾患が治ると傾眠も治まります。

脱水症状

高齢者はもともと体の中に水分を貯めておくことが難しく、脱水症状になりやすい傾向にあります。脱水症状を起こすと、意識レベルが低下して傾眠傾向が現れます。

薬の影響

認知症の薬など、飲んでいる薬の副作用や効きすぎているために傾眠が出ているのかもしれません。

慢性硬膜下血腫

頭を打ったことが原因で、頭がい骨の下にある硬膜と脳の隙間に血が溜まり、血腫が脳を圧迫してしまう病気です。
頭を打ったときには何ともなくても、1~2ヵ月後に、頭痛や歩行障害、認知症症状に伴う傾眠が始まります。血腫が小さい場合には自然に治まりますが、外科手術などの治療が必要になる場合があります。

急に傾眠が増えて、体調の変化も伴うようでしたら、お医者さんにご相談ください。

傾眠への対応策

医師に相談をする

傾眠の原因として病気が疑われる場合には、検査をして原因となる疾患の治療をする必要があります。脱水症状が原因の場合には、水分補給や点滴で症状が改善されます。

また、薬の副作用が疑われる場合には、主治医と相談をして薬の切り替えなどが必要となるでしょう。

見守る

病気などが原因ではなく、高齢のために傾眠傾向が出ている場合には、本人の体調や覚醒状況に合わせて、穏やかに見守ることが大切です。

睡眠障害の可能性も

日中には傾眠傾向にあるものの、夜には目が覚めているようであれば、傾眠ではなく睡眠障害や昼夜逆転が疑われます。日中に起きていてもらったり、寝室の環境を整えることで、日中の傾眠傾向が収まるかもしれません。

また、午前中の早い時間に水分を多く摂取することで覚醒レベルが上がり、傾眠がなくなることもあるようです。
>>不眠・睡眠障害・昼夜逆転の対応

傾眠状態が続くときに気をつけるべきこと

傾眠状態が続くと、食欲の低下や持病の悪化の恐れがあります。薬を変えた結果、傾眠が増えて食欲が低下するようなことがあれば、お医者さんに相談してください。

また、専門家は傾眠状態での食事について、このようなアドバイスをしています。

傾眠されたまま口の中に物を入れるのは、誤嚥の危険が大いにあります。
でも栄養はとって頂かなくてはいけない。
お母様の食事状況を、ちゃんと飲み込める量をチェックしてみて、栄養が足りないようなら主治医に相談をして、覚醒しておられるときに短時間でもスムーズに摂取できるような栄養ジュースみたいなものを処方して頂くと良いかもしれません。
(保有資格:介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士の専門家)
引用元 介護のQ&A 「死んだように眠り食事もままならない認知症の母