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認知症で起こる“収集癖”の対策6つ

認知症で起こる“収集癖”の対策6つ

認知症には様々な症状があることが明らかになっていますが、その1つと言われているのが“収集癖”です。

これはどういった症状なのでしょうか。専門家はこう解説しています。

認知症が進行すると「収集癖」といってモノを集めてしまう、または拾ってきてしまう症状がでてくる場合があります。

また、認知症以外に精神障害として「強迫性障害」の場合があります。

「自分にとっては大切なものだ!これがなくなったら大変だ!」という考えに飲み込まれてしまう精神状態になってしまうことです。

どちらも合併していることもありますので、可能であれば、精神科の専門医への受診をお勧めします。

(専門家 上からマリコさんの回答)
(引用元)「認知症の母、ごみ収集日に出してあるゴミを拾ってきます

“収集癖”が始まる原因・きっかけとは

介護専門家はこんなことが“収集癖”の原因やきっかけとなっているとコメントしています。

こういった状態になるきっかけとしては、実際に大切なものや人を失った喪失感が引き金になっている場合が多いようです。
また、モノを集めることによってさびしい気持ちを補っている場合もあります。
他には、周りの人の注意や関心を引きたくてモノを集めている場合もあります。

寂しい気持ち⇒ごみを集める⇒周りの者が近寄らなくなる⇒さらに寂しい気持ちになる⇒ごみをさら集める⇒・・・(以下繰り返し)
といった悪循環に陥る可能性もあります。
(専門家 上からマリコさんの回答)
(引用元)「認知症の母、ごみ収集日に出してあるゴミを拾ってきます

 この集めてしまう行動は「孤独感」の表れかもしれません。何かの訴えかも。話しかけたりとコミュニケーションをとる事で少しずつ改善されていくかもしれません。
(ケアマネドットコム専門家kizunaさんの回答)
(引用元)「物を集める収集癖があります。

介護専門家が勧める対策6つ

対策1.本人にとっては「大切な物であること」を理解する

「何を持ってきたつもりなのか?」を聞いてみてください。

理由がはっきりしているようなら、なるべく「大事なものコーナー」を作ってそこに保管してもらうようにして、定期的に何が増えているのかを家族で把握しておきましょう。

怒らせてしまったり、認知症が悪化する可能性があるため否定するのはNGです。

あせらずに本人のペースにあわせ、少しずつ整理していきましょう。

対策2.処分しても問題がないかどうかを見極める

ゴミがなくなっても気づかないようなら、本人がデイサービスなどで外に出ているときに捨ててしまいましょう。

捨てているのに気付いている場合は、「もの盗られ妄想」につながる可能性があるので注意が必要です。
>>認知症初期の“もの盗られ妄想”―発生した時の対処法5つ

もし、「自分は知らない。持ってきた覚えがない」というときは、「あら、誰か間違っておいたのね」と知らぬふりをして処分して下さい。

対策3.家族の時間を持つ

「寂しい」という気持ちが“収集癖”に繋がっている場合が多いので、家族で関わる時間を増やしてみましょう。

家族で本人のお話を聞いてあげる時間を持ったり、他の気分転換になるようなことに誘ってみてください。

また、気持ちをよそに向けるように、日中の散歩や簡単な手作業(タオルたたみや塗り絵など)を一緒にやってみてください。

散歩に同行して、どういうときに何を拾うのかを観察したり、「どうして拾うのか」を聞いてみても良いかもしれません。

対策4.周囲の理解を求める

ゴミを拾ってきてしまったり、庭先の花を摘んでしまうのは、ご近所の方にとっても気持ちのいいことではありません。近隣の方に認知症が出ていることを告げて、理解を求めましょう。

対策5.施設への入所を検討する

収集癖の方の中には、他人の物を勝手に持ってきてしまう場合があります。そうなってくると常に見守りが必要になり、周囲にかかる迷惑や介護をしている方の負担は大きくなってしまいます。

もし無理があると感じられるようなら、施設への入所を検討するのも一つの手段です。

対策6.専門医に治療について相談する

専門医を受診して、治療方法についての相談をしましょう。

認知症の方で収集癖が出る場合、認知症になると必ず出る中核症状ではなく、人によって症状が異なる周辺症状に当てはまります。服薬や認知症の進行によって変化する可能性のある症状です。
>>認知症の中核症状・周辺症状(BPSD) 

また、「強迫性障害」という精神障害の可能性もありますし、どちらも合併している場合もあります。

治療の仕方はどちらであるかによって変わるので、まずは専門医に相談をしてみてください。薬で改善する可能性もあるそうです。

(参考・介護のQ&A)
認知症の母、ごみ収集日に出してあるゴミを拾ってきます
収集癖
認知症の父・・・・ゴミを拾って持ち帰る
トイレットペーパーをたたんで持ってくるのですが・・・
収集癖について

あせてこのようなアドバイスも投稿されています。

≪ゴミ屋敷は初期が肝心≫
いよいよゴミが増えてからとりかかっても、大量のごみをかたずける物理的な労力、経済的負担。
固く閉ざしてしまった心を開いていただくには時間がかかります。
固く閉ざす前に適切な対応をとることが大切と思われます。

≪余談ですが≫
私がかかわったなかの一つで、ゴミ屋敷の主人と一緒にゴミを集める手伝いを何日かしました。そして、その家の中でご主人と一緒にお茶を飲む仲までになりました。するとご主人が
「あんた私の仕事を手伝ってくれるいいヤツだな」
「あんたが来るのにこんなに散らかっていては申し訳ないから家をきれいにするよ」と言ってゴミをかたずけることに同意してくれました。

長々と書かせていただきましたが、ゴミ屋敷に陥ってしまう原因は多種多様で、必ずしもいちごちゃん7さんのお母様に上記のことがすべてにあてはまるわけではありませんのでその点だけご容赦ください。

(専門家上からマリコさんの回答)
(引用元)「認知症の母、ごみ収集日に出してあるゴミを拾ってきます

“収集癖”は誰でも同じものを拾ってくるというものではなく、人によって収集の対象は異なります。そのため、身近な家族であっても収集行動が認知症の症状だと気が付きにくいケースもあるようです。

安心介護内の投稿を見ても、収集の対象はゴミのほかに草花やトイレットペーパーなど様々です。
また、猫や犬を集めて猫屋敷、犬屋敷にしてしまうこともあるそうです。

ふと「寂しい時にこれがあると安心する」と思うものはないでしょうか?
もしかしたら、“収集癖”は、そんな気持ちが大きくなって起きているのかもしれません。

身近な方が「突然何かを収集し始めた気がする」「特定のものに執着しているかも?」という点に気がついたら、お医者さんやケアマネジャーに相談するようにしてください。