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アルコール性認知症とは 原因・症状・治療法

アルコール性認知症とは

過度なアルコールの摂取は、さまざまな病気の原因となります。

しかしその一つに、認知症が含まれていることはあまり知られていません。ここではアルコールが原因となる認知症「アルコール性認知症」について詳しく取り上げましょう

アルコール性認知症の概要

原因はアルコールの多量摂取

アルコール性認知症とは、アルコールを多量に飲むことによって発症する認知症です。

多くのアルコールを摂取し続けることによって、
・「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」と呼ばれるビタミンB1欠乏による栄養障害
・アルコールの飲み過ぎから脳梗塞といった脳血管障害
などが起き、結果としてアルコール性認知症が発症します。

若い人でもアルコールを多量に摂取すれば発症しうる

アルコールを多量に飲み過ぎることで、脳が萎縮することがアルコール性認知症の原因ではないかと言われれています。

つまり、アルコール性認知症は高齢者だけでなく若い人にも発症する可能性があります。その点では、若年性認知症と同じです。

アルコール依存症と強い関連

アルコール依存症患者の2割が高齢者。そのうちの4割に認知症の症状が見られるといわれています。

他の認知症と合併を起こすことも

さらにアルコール性認知症の患者は、アルツハイマー型やレビー小体型の認知症と合併することもあるのです。

アルコール性認知症は、ある程度の改善が期待できる認知症ですが、他の認知症と合併してしまうと、治療はかなり困難になります。

アルコール性認知症の症状と特徴

歩行が不安定になり、意欲が落ちる。暴力や幻視も

アルコール性認知症の特徴として、アルコール依存症と同じ症状が現れます。

歩行が不安定になり、うつ状態のように意欲がなくなってくるでしょう。
何に対してもやる気が起きず寝てばかりいたり、歩くときは何かにつかまらないと歩けなくなったりする場合があります。

また、興奮しやすくなって暴力を振るったり、幻覚が見えたりするような人もいるのです。

記憶障害や見当識障害の症状が現れる

アルコール性認知症の症状には、「記憶障害」「見当識障害」など挙げられます。

これは栄養障害が慢性化して起こるコルサコフ症候群の症状です。もの忘れなどの記憶障害や、状況が理解できなくなる見当識障害などが起こります。

また、記憶障害による「作話」も起こります。本人にはウソをついているつもりはなく、抜けてしまった記憶をつなぎ合わせようとして起こるものです。

行動に抑制が効かなくなる

また、行動に抑制が効かなくなり、欲しいと思ったものを盗んできてしまったり、他人の食べ物を食べてしまったりすることもあるでしょう。

あるいは、とにかく自分の思うままに行動してしまう問題行動が見られるケースもあります。

アルコール性認知症を発症した場合の対応方法

アルコールが原因であることを疑う

アルコール性認知症は、アルツハイマー型などのように少しずつ悪化する認知症ではありません。突然ひどい状態で現れることもあります。常にアルコールを多量に飲んでいる場合は、認知症を疑ってみましょう。

早めに治療を受けることが、アルコール性認知症には大切です。症状が重くなったり、他の認知症を合併してからでは、改善が難しくなるでしょう。

それではどの程度の飲酒であれば、「常にアルコールを大量に飲んでいる状態」だと言えるのでしょうか? ひとつの目安として、世界保健機関(WHO)が作成したICD-10の「アルコール依存症の診断基準」を紹介します。

《アルコール依存症の診断基準》

過去1年間に、次の項目のうち3つ以上を同時に1か月以上経験するか、くりかえした場合、アルコール依存症と診断。

1. 飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感がある
2. 飲まないつもりの日に飲酒したり、予定よりも飲みすぎたりなど、飲酒の開始、終了、あるいは飲酒量に関して行動を統制することが困難
3. 禁酒あるいは減酒したときに離脱症状(イライラして落ち着かない、発熱や微熱、脈が速くなる、こむらがえり、不眠、手足の震え、幻覚、妄想など)がある
4. 飲酒量が増えて、とても飲めないような量を飲む(耐性の証拠) 
5. 飲酒以外の趣味や家族との時間といった楽しみや興味を無視し、飲酒からの回復に要する時間がかかるようになる
6. 明らかに有害な結果(身体の病気や人間関係のトラブル、うつ状態、経済的な問題など)が起きているにもにもかかわらず飲酒を続ける

寂しさを感じさせないようにする

アルコール依存症になる高齢者には家族がいなかったり、家族に放って置かれたりしている人が多いというデータがあります。孤独になって寂しさを紛らわすために、アルコールを飲む量が増えてしまっている可能性があるのです。

近くに一人になっている高齢者がいたら、周りの人が関わってあげましょう。

アルコール性認知症の予防

アルコール性認知症の予防には、アルコールの摂取量を適量にすることが重要です。

肝臓を休ませる休肝日を作り、生活習慣を見直してください。

また、バランスの良い食事をするように心がけ、ビタミン不足を防ぐようにしましょう。

アルコール性認知症の治療

アルコール性認知症となった場合、第一の改善策は「断酒」です。

断酒することで症状が改善することがあります。ただし年齢や脳の萎縮程度、脳血管障害などによって、あまり改善しないこともあります。

断酒のために、アルコール依存症の治療が必要な場合もあるでしょう。アルコール依存症の治療では、一般的に入院をして解毒とリハビリを行います。その後は抗酒薬や依存症患者が集う自助グループへの参加を通して治療していきます。

アルコール性認知症で利用できる保険

65歳以上で介護保険サービスの利用が必要な状態だと判断されれば、要支援または要介護と認定されます。その後作成されるケアプランに基づき、介護保険を利用したさまざまな介護サービスを受けることが可能です。

また、アルコール依存症の治療については、医療保険が適用されます。

65歳未満は要注意!

アルコール性認知症は若い世代でも発症する可能性のある認知症です。

アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、脳血管性認知症といった特定疾病であれば、65歳未満(41歳~64歳)でも介護保険の対象となりますが、アルコール性のものは「中毒性疾患」のため、介護保険は適用されません。