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アリセプト(ドネペジル)とは 利用者の声もご紹介

アリセプト

アリセプトは認知症の治療に広く使われています

アリセプト(ドネペジル)は認知症の治療薬の1つで、エーザイ株式会社が開発・販売しているものです。

アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の進行を抑制します。

この薬は、古くから認知症の治療に使われてきました。そのため、国内外ともに大きなシェアがあります。

主な薬のタイプと薬価

薬のタイプには、主に下記の3タイプがあります。(薬価は1割負担を想定)

口腔内崩壊錠(OD錠)

少量の水分で溶けるため、口の中に入れると唾液によって水なしでも飲むことが可能です。
飲み込む力が弱くなった高齢者にも使用できる薬といえるでしょう。最もよく処方されています。

【薬価】3mg:225.80円、5mg:334.70円、10mg:598.70円

ゼリー剤

カップに入ったゼリー状の製剤です。用量の違う3mg・5mg・10mgの3種類があり、こちらも飲み込む力が弱くなった人でも服用可能です。

【薬価】3mg:223.30円、5mg:338.70円、10mg:608.60円

ドライシロップ

粉末を水に溶かして飲むか、粉末をそのまま飲むタイプです。

【薬価】3mg:187.97円、5mg:309.95円、10mg:619.90円

他にも錠剤や細粒がありますが、あまり処方されることはありません。

アリセプトの飲み方

アリセプトの用法用量については、以下の通りです。

アルツハイマー型認知症のアリセプト用法用量

軽度/中度:1日1回3mgから開始し、1~2週間で5mgに増量
高度:5mgから開始し、4週間以上経過してから10mgに増量

レビー小体型認知症の場合のアリセプト用法用量

1日1回3mgから開始し、1~2週間で5mgに増量し
4週間以上経過してから10mgに増量

ただし、症状によって減量していきます。

アリセプト(ドネペジル)の効果とメカニズム

この薬は、いったい認知症に対してどのように効くのでしょうか。作用機序について説明します。

人間の神経伝達とコリン仮説

人間の脳は、神経伝達物質である「アセチルコリン」を介して記憶・学習を行っています。しかしアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の発症によって、この神経伝達物質の1つ「アセチルコリン」が脳内で減少しているというのがコリン仮説です。

アセチルコリンを分解する酵素を阻害し神経伝達を助ける

このような脳内には、「アセチルコリンエステラーゼ」というアセチルコリンを分解する役割を持つ酵素があります。アリセプトの特徴は、このアセチルコリンエステラーゼの作用を阻害する働きを持つことです。脳内のアセチルコリンの濃度を高めることで、神経伝達を助ける役割を担います。

ジェネリックとアリセプト錠との違いについて

ジェネリック医薬品とは、先発品の薬の特許が切れたあとに発売される、同じ成分、同種・同効の薬です。「後発医薬品」と呼ばれることもあります。

「塩酸ドネペジル」については、2011年からジェネリック品が富士フィルムファーマ、鶴原製薬、シオノケミカル、大正薬品などから販売されています。2016年2月時点で、先発品であるアリセプト錠とジェネリック医薬品「塩酸ドネペジル」との違いはどこにあるのでしょうか。

価格

開発コストが少なくて済むため、ジェネリック医薬品は5~6割程度の価格です。

ドネペジル自体は苦味のある薬です。「アリセプトからジェネリックに切り替えたら、飲むのを嫌がるようになった」という場合には、苦味が原因かもしれません。

飲み心地

味もそうですが飲み心地をよくするための工夫は、製造販売会社によって変わるため、どの会社のものが飲みやすいのかは、人それぞれだと言えるでしょう。

また、ドライシロップ、細粒についてはジェネリック医薬品では販売されていません。

レビー小体型認知症への適応

2014年にアリセプトはレビー小体型認知症に関する効能・効果が承認されました。ジェネリック医薬品では、レビー小体型認知症に関する効能・効果は承認されていません。

ただし、実際の効果の違いというわけではなく、認可を受けているかどうかの問題となります。

アリセプト使用上の注意点

アリセプト(ドネペジル)との飲み合わせに注意する

薬の飲み合わせによっては薬が効きすぎてしまったり、逆に効かなくなってしまったり、内臓に大きな負担がかかることがあるので、市販薬も含めて現在飲んでいる薬は医師に伝えておきましょう。

罹患している病気がある場合は医師に伝える

以下の病気を治療中の方は、悪化する危険があるので医師に伝えておきましょう。
・心臓病
・消化性潰瘍
・気管支喘息
・パーキンソン病やパーキンソン症候群

また、他の薬でアレルギーが出たことがある方も伝えておきましょう。
アリセプト(ドネペジル)の成分またはピペリジン誘導体でアレルギーの前歴のある方は服用できません。

危険な作業や運転は避ける

意識障害や眠気などが生じる可能性があるため、自動車の運転や機械の操作は避けましょう。

飲みすぎない

アリセプト(ドネペジル)を過量に服用すると、下記のような、コリン系副作用の症状が出る可能性があります。用法容量を守って服用しましょう。

・ひどい吐きけや嘔吐
・よだれ
・発汗
・徐脈
・低血圧
・呼吸抑制
・虚脱
・けいれん
・筋脱力(呼吸筋の弛緩により死亡する可能性も)

また、授乳婦は原則として服用できませんし、小児については安全性が確立されていません。アリセプト(ドネペジル)に限りませんが、処方薬はご家族の薬と混ざらないように管理してください。妊婦の服用は、医師の判断に従いましょう。

アリセプトの副作用について

新しい薬に挑戦する際に、一番心配になるのが副作用だと思います。
アリセプトには、こんな副作用があると言われています。

・消化器症状…吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛など

・躁状態…よくしゃべるようになる、ウロウロ動く、不眠、興奮など
※1~2週間ほどで収まります

こういった症状が出た場合や、通常とは違う様子に気づいたら医師または薬剤師に相談してください。

また、ごくまれにですが下記のような重い副作用が出ることもあるそうです。
体調の変化などに念のため注意をした方がよさそうです。

・動悸や脈の乱れ、徐脈、不整脈
・狭心症、心筋梗塞、心不全など
・消化管潰瘍
・だるさや発疹、黒いタール状の血液便などの肝臓の症状
・けいれんや激しい頭痛、脳血管障害、脳出血
・手足の震えやこわばりなどパーキンソン病のような症状
・発熱、不随意運動などの悪性症候群
・呼吸困難など

アリセプト利用者の経験談

以前、安心介護にこのような投稿がされました。

妻が認知症を発病してから2年6カ月間アリセプト(20mm)を飲んできました。
2年を過ぎるころから夜間徘徊が起こるようになりアリセプトを15mmに減量したところこの症状が収まりました。

ところが、先に報告の通り7月中旬から夕刻幻覚症状が起きはじめ私を兄と間違えるようになりました。

丁度新薬メマリーが出ましたので、アリセプト+メマリー5mで新薬を始めましたが幻覚は取れず、主治医と相談の上アリセプトをはずしました。
はずしてから不思議に幻覚症状がピタリと止んでいます。(今日で5日目)
メマリーは1週間ごとに10,15,20ミリと増量し今朝から20mに入りました。

現段階ではメマリーの効果ではありません。アリセプトを止めたのが良かったようです。
この状態が継続することを祈るばかりです。

妻の症状を24時間仔細に観察してきましたが、認知症の薬は症状に合わせて微妙に調整することで毒にも薬にもなると感じ始めています。特に、だらだらと医師の調合通りではいけないと確信するようになりました。

このような事例かほかにもあるのでしょうか

引用元 介護のQ&A 「認知症が調剤の変更で改善しています

これに対して専門家からは、こんな意見が投稿されています。

アリセプトではありませんが、このような事例がありました。

歩行に支障があるくらいでほぼ認知はない方が、ある日突然に同居の娘さん夫婦に
「私をのけものにして!殺してやる!警察を呼ぶ!」と怒鳴り始めたのです。近所に住んでいる他の娘さんや兄弟に対しては至極普通なのにです。
でも、それまで一番その方に優しく献身的だったのはその娘さんだったのです。だからその娘さんはうちひしがれてしまい、ノイローゼ一歩手前にもなりました。

思いあぐねてお婿さんが精神科医に相談して不穏時剤を出しました。たった一日ぶん服用しただけで、その方はこんこんと眠ってしまい、ようやく一日たって目覚めたときにも歩くことすらできませんでした。娘さんはハッと元に戻り、以前のように献身的にお母様に寄り添ったのです。以来、徐々にその方は回復され、また歩けるようになったときには元通りのお母様に戻っていました。

でも、娘さんは主治医を責めたりしませんでした。なぜならあのままでは娘さん夫婦はどうにかなってしまいそうだったからです。また同じ服薬で状態が改善した方が、同じディサービスに通う方の中に数人いらっしゃったからです。

認知症、精神科のお薬は本当に服用してみないとどう転ぶかわからない部分もあるのだなあと考えさせられます。効果が出る出ないならまだ良いけれど、逆効果となってしまうこともある…それでもお薬にも頼らざるを得ない領域でもあるのだなと。

とにもかくにも、主様のところは効果的な方の結果がみつかり本当に良かったですね。

(保有資格:介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護福祉士、社会福祉士の専門家とすかーなっちさん)

引用元 介護のQ&A 「認知症が調剤の変更で改善しています

Drとしては調合が難しい、老年期医療は、薬の反応が敏感なので、そこが本音だと思います。

アリセプトは、認知症の特効薬と思いがちですが、場合によっては躁状態を引きおこすことが、過去の事例でもありました。

利きすぎて、正常を飛び越えてしまうんですね。

とにもかくにも、改善されてよかったです。

(保有資格:作業療法士、介護支援専門員(ケアマネジャー)の専門家ぶるぼんさん)

引用元 介護のQ&A 「認知症が調剤の変更で改善しています

この意見については、質問者の方からさらにこんな体験談が寄せられています。

「利きすぎて正常を超えること」が認知症の薬ではよくあるようですね。
そういえば2年前アリセプト+漢方薬を飲ませ より早く改善させようとしたら、妻が大変短気になり怒りやすくなりましたので2~3カ月で漢方薬を止めました。その結果元に戻ったこともありました。

少しのさじ加減で患者の症状が劇的に変わる。これに対処するには、本当に仔細な症状の変化を常に観察していく必要があると痛感しております。

引用元 介護のQ&A 「認知症が調剤の変更で改善しています

アリセプトに限りませんが、服薬の際にはささいな変化に目を配り、医師や薬剤師と連携していくことが大切ですね。