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若年性アルツハイマー/若年性認知症とは 10の初期症状

ドラマや映画などで取り上げられることも多い、若年性アルツハイマー型認知症とは、若年性認知症の種類の一つで、64歳以下で発症するアルツハイマー病のことです。ここでは、若年性アルツハイマー型認知症の10の初期症状や若年性認知症について解説します。

若年性認知症は、若年性アルツハイマー型認知症だけではありません。高齢者の認知症で最も多いアルツハイマー型認知症ですが、若年者では脳血管性認知症が最も多くなります。

下記の症状に当てはまらない場合でも、「何かがおかしい」と感じたら、専門家の診断を受けてください。

若年性認知症は、年齢からうつ病や更年期症状などだと勘違いして発覚が遅れるケースが多いため、注意が必要です。

>若年性認知症に関する詳しい解説はこちら
>アルツハイマー型認知症に関する詳しい解説はこちら
>「若年性アルツハイマー・若年性認知症」に関するみんなの相談

若年性アルツハイマー/若年性認知症の10の初期症状

【目次】

1.若年性アルツハイマー・若年性認知症とは
2.若年性アルツハイマー・若年性認知症が疑われるときは、早めのチェックを!
3.若年性アルツハイマー・若年性認知症が疑われるときのチェックリスト
4.アルツハイマーの前段階「MCI(軽度認知障害)」とは
5.若年性認知症とは
6.若年性認知症の症状と特徴
7.若年性認知症への対応方法
8.若年性認知症の予防と改善策
9.若年性認知症の原因となる疾患
10.「若年性アルツハイマー・若年性認知症」に関するみんなの相談

若年性アルツハイマー・若年性認知症が疑われるときは、早めのチェックを!

「もしかしたら家族がアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)かもしれない」
「まだ若いけれど、若年性アルツハイマーかもしれない」

あまり考えたくない、疑いたくないという人が多いかもしれません。
ただし、WHO(世界保健機関)も 「本人だけではなく家族のため」 と早い診断を勧めています。

「もしかして…」と思っても、通常の老齢化なのかその人の個性なのか、それともアルツハイマー/若年性アルツハイマーを疑うべきなのか、なかなか判断が難しいところです。

若年性認知症や認知症だと早期に診断を受ければ、利点になることがたくさんあります。

例えば、

・症状を抑える治療を、早い段階から受けられる
・将来に向けて家族が話し合う時間が取れる
・自治体や医療機関のサポートを早いうちから受けられる

安心介護内で行った「認知症を疑ったきっかけと受診までの期間」についてのアンケート調査でも、認知症を疑ってから受診するまでの期間が1年以内の人の方からは、「進行を食い止めることができた」「周りに迷惑をかける前だった」「家族が納得するため」などの声が上がっています。

>>【アンケート結果】認知症を疑ったきっかけと受診までの期間について

若年性認知症や認知症だと診断されても、本人がその人らしく生き続けるためにも、家族の負担を和らげるためにも、変化に気づいたらすぐにかかりつけ医に相談、または「神経内科」「精神科(心療内科、神経科など)」などの医療機関での受診が必要です。

検査では、問診や身体的検査、神経心理検査、画像診断などを行います。

>>認知症で病院にかかる方法

若年性アルツハイマー・若年性認知症が疑われるときのチェックリスト

米国アルツハイマー病協会が示している「アルツハイマー病かもしれない10の症状」をご紹介します。

>>参考文献(英語) :Alzheimer’s association : KNOW the 10 SIGNS

1.日常生活に支障が出るほどの記憶力低下

アルツハイマー病の初期症状のひとつが、極端な記憶力の低下です。

《行動パターン》
・今日が何日かわからない
・同じことを何度も聞く
・ちょっとしたことでもメモに残したり、家族に聞いたりするようになる など

通常の老齢化では……名前や予定を忘れても後で思い出すことができます。

2.計画や問題解決が困難に

計画を立てて行動することや、数字を処理するのが難しくなる人がいます。

《行動パターン》
・レシピに従って料理ができない
・月々の請求書が払えなくなる
・集中力が落ちて今までしていた仕事に時間がかかる など

通常の老齢化では……時々家計簿の計算が合わなくなります。

3.やり慣れた作業をやり通すのが難しくなる

それまでは当然のように理解していたことやできていた作業が、困難になる人も多く見受けられます。

《行動パターン》
・通いなれた場所へ運転していく
・やり慣れたゲームのルールを忘れる
・予算管理ができない など

通常の老齢化では……電子レンジやテレビの録画機能にてこずることがあります。

4.日付や場所が分からなくなる

日付や季節、時の流れが把握できなくなり、その場で起こっていること以外を把握できなくなります。

《行動パターン》
・日付や曜日、季節を忘れて思い出せない
・その場所にどうやって来たのか、どこにいるのか思い出せない など

通常の老齢化では……日付や曜日を忘れても、後で思い出せます

5.目で見たものや空間的な関係をなかなか理解できない

読書や距離感を判断すること、色やコントラストをなかなか理解できなくなります。

《行動パターン》
・距離感がわからずにぶつかる
・鏡の前を通ったのに、部屋の中に誰かがいると勘違いする など

通常の老齢化では……白内障に伴い、視力が変化します。

6.話したり書いたりするときに、言葉につまる

他の人の会話へ参加することやついていくことが困難になります。

《行動パターン》
・会話の途中で止まってしまい、続けられなくなる
・同じ話を繰り返す
・言葉が見つからなくなる/間違える など

通常の老齢化では……時々単語につまることがあります。

7.物を置き忘れて探せない

物をいつもとは違うところに置いてしまうことや、どこかで置き忘れてしまったのに、自分の行動をたどれないために探せないことが、頻繁に繰り返し起こります。

《行動パターン》
・いつも何かを探している
・なくなったものを誰かのせいにする など

通常の老齢化では……置き忘れが時々起ります。

8.判断力の低下

判断力が低下し、誤った決断をするようになります。

《行動パターン》
・テレビショッピングで高額なものを買う
・身なりに注意を払わなくなる など

通常の老齢化では……時々判断を誤ります。

9.仕事や人とかかわることを辞めてしまう

感じることが変わることから、仕事や人との関わりや趣味を辞めてしまうことがあります。

《行動パターン》
・好きだったスポーツチームなどに興味を失う
・趣味でやっていたことを途中でやめてしまう
・人と会うのを避けるようになる など

通常の老齢化では……仕事や家庭、人との関わりが時々面倒くさくなります。

10.気分や人格の変化

アルツハイマー病によって、気分や人格が変わることがあります。

《行動パターン》
・混乱する、不安になる、疑い深くなる、落ち込むなどの気分の変化
・親しい人に対してすぐにイライラする
・慣れ親しんだ場所以外に行ったり、知らない人に会ったりすると動揺する など

通常の老齢化では……
決まったやり方で物事を進めるようになり、遮られるとイライラします。

アルツハイマーの前段階「MCI(軽度認知障害)」とは

最近物忘れがひどいと感じていませんか?
もしかするとアルツハイマー病の前段階であるMCI(軽度認知障害)かもしれません。

MCI(軽度認知障害)とは、 認知症が疑われるけれどはっきりとわからない、健常者と認知症の中間にあたる状態です。

これは認知機能の「記憶」「決定」「理由づけ」「実行」などのうち、どれか1つに問題があるものの、日常生活には差し障りがない状態です。そのため周囲からの支えがあれば、日常生活にそれほど支障はありません。

MCIの段階で早期発見ができれば、治療効果・発症の遅延効果が高いとされています。

>>「もしかして・・・」と思ったら認知症簡易診断はこちらから

若年性認知症とは

64歳以下で発症する認知症

若年性認知症とは、64歳以下で発症する認知症を示します。
発症してもなかなか気付かず、仕事の疲労やうつ症状、更年期障害などを考えて、診断が遅れる可能性が高いのが若年性認知症の特徴の一つです。

年齢を理由に気付かないケースが多い

例えば仕事に支障が出たり、生活面で困ることがあったりしても、年齢が若い事を理由に「若いのだから何でもないだろう」と認知症に気付かない人がほとんどです。

女性よりも男性がなりやすい

若年性認知症は、女性よりも男性がなりやすい認知症です。
発症年齢は平均51歳といわれて、圧倒的に多いのが脳血管性型とアルツハイマー型の2つです。
中には、アルコール性の認知症もあります。

症状が目立つようになってからようやく診断される事も

若い人ならばその多くが仕事をしていたり、家事なども行っていたりします。
そのため、たとえ認知症を発症しても、すぐに分かるだろうと高をくくっている人が多いようです。
しかし実際のところ、若年性認知症の診断は遅れることが珍しくありません。
症状がかなり目立つようになってから、ようやく診断されることもあります。

若年性認知症の症状と特徴

認知症には、脳の障害が原因で必ず起こる「中核症状」と、環境や心理的な原因で引き起こされる徘徊や妄想などの「周辺症状(BPSD)」があります。

認知症の中核症状では、どんな症状が見られるのでしょうか。

もの忘れがあり、忘れたことも理解できない

もの忘れが見られるようになり、仕事で大事な予定を忘れてしまうなどの症状が見られるでしょう。

忘れたことを指摘されても、本人は予定を組んだこと自体を忘れてしまっています。
そのため、「あっ、忘れてしまった」と思い出すことができません。
>>記憶障害の種類と対応

「いつ」「どこ」が分からなくなる

「いつ」や「どこ」が分からなくなることを見当識障害といいます。

その日の日付が分からなかったり、自分がいる場所がどこかが分からなくなってしまったりします。季節もわからなくなるので、季節に合った服装ができなくなるのも特徴です。

進行すると目の前にいる「ひと」もわからなくなります。
>>見当識障害とは

あいまいな表現や複数のことを言われても理解できない

「暖かい格好をして」と言われても理解できません。「コートを着て」と具体的な表現にする必要があります。

早口や一度に2つ以上のことを言われたさいにも、理解が難しくなります。

計算が出来なくなるなど、日常生活に支障が出る

計算ができなくなったり、買い物で小銭を出せなくなったり、車のブレーキが遅くなって危険な運転になってしまうこともあります。

食事の準備など計画を立てて行動ができない

足りない食材を買いに行ったり、煮込んでいるうちに別のおかずを準備したりと、計画や効率的な行動を考えながら食事を作ります。

認知症になると、計画を立てて行動をしたり、状況を見て次の行動を判断することが難しくなります。

若年性認知症への対応方法

本人に若年性認知症を告知すべきかどうか

若年性認知症と診断されたときに、本人に告知するかはとても難しい問題です。
まだ仕事をしている本人に伝えれば、精神的な打撃はとても大きいでしょう。
例えばうつ症状になりやすい人なら、その症状が悪化することもあります。
しかし理解力が残っている場合は、本人の希望する治療法を選べるというメリットもあります。
そのため、家族がサポートをして一緒に治療を進めていくとよいでしょう。

物忘れや迷子の対策方法

もの忘れの対策としてカレンダーを用意し、そこに日付から予定を書き込むようにします。
また迷子の対策には、連絡先の住所や電話番号を書いた紙を服の裾やカバンにつけておくと良いでしょう。

社会資源を利用する

家のローンや仕事など、現役世代の方が認知症を発症すると、家族のケアや介護の負担だけではなく、経済的な負担も大きくなります。まずは自治体の相談窓口や若年性認知症コールセンター、勤務している企業の産業医などに相談をしましょう。

若年性認知症の方が使える社会資源としては、介護保険のほかに「自立支援医療」「精神障害者保健福祉手帳」「障害年金」などがあります。

厚生労働省では若年性認知症の方の就労支援を進めており、再就職や配置転換による雇用継続を実現した例も少なくはありません。

若年性認知症の予防と改善策

周囲の人が勧めて、早めの受診を促しましょう

若年性認知症の予防は、早期発見と早期治療が重要となります。
高齢者が対象の他の認知症と比較すると、若年性認知症は進行が早い認知症です。
早いうちに診断を受けて治療を開始することで、症状の進行を遅くすることができるでしょう。

若年性認知症は、本人が自覚して「おかしい」と気付くことはほとんどありません。
そのため、家族や同僚、友人などが受診を勧めることが大切です。

生活習慣や食生活を見直す

生活習慣病は、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症に関与しているといわれています。
生活習慣や食生活を見直して、生活習慣病を予防しましょう。
また、原因がはっきりしているアルコール性認知症は、生活習慣の見直しで予防できます。

リハビリを行う

発症後の改善策としては、進行を遅らせるためにリハビリを行いましょう。
音楽を聴いたり自分で歌ったり、声を出して本を読んだり。
簡単な計算もリハビリになります。
焦りすぎず、本人にとって負担にならない程度に行うことが大切です。

若年性認知症の原因となる疾患

高齢者の認知症と同じように、若年性認知症の原因はひとつではありません。

2009年3月に厚生労働省が発表した資料によると、アルツハイマー型が最も多い高齢者の認知症とは異なり、若年性で最も多いのは脳血管性認知症です。頭部外傷の後遺症による認知症が多いのも、若年性の特徴です。

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(引用元:厚生労働省「若年性認知症の実態等に関する調査結果の概要及び厚生労働省の若年性認知症対策について」)

脳血管性認知症とは

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳の血管の病気によって引き起こされる認知症です。若年性認知症の原因としては、アルツハイマー型認知症よりも多いとされています。

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血は重大な病気です。しかし、それらによって脳の血管が詰まったり、出血したりすると、脳の細胞に酸素が行き渡らなくなります。すると脳の神経細胞が死んでしまい、認知症を発症するのです。

脳血管性認知症は、女性より男性の方が多く見られます。徐々に進行する認知症とは異なり、よくなったり悪くなったりといった状態を繰り返しながら進行するものです。

また、脳の血管の病気が引き金となる場合が多いことから、脳梗塞が起きる度に症状が悪化していくこともあります。

>>脳血管性認知症の症状や特徴、予防や改善策はこちら

アルツハイマー型認知症とは

若年性認知症の原因となる病気で、よく耳にするのがアルツハイマー型認知症です。認知症の中のひとつの種類で、記憶や思考、行動に問題をきたす病気です。高齢者の認知症では、アルツハイマー型認知症が最も多く、約半数を占めています。通常、高齢化に伴って発症するケースが多い病気です。

 脳に特殊なたんぱく質「アミロイドβ」が溜まることで脳の神経細胞が減少・変化することにより脳自体が縮小して発症します。

症状は若年性アルツハイマー型認知症と変わりませんが、生活スタイルの違いから気づかれないことがあります。

 >>アルツハイマー型認知症の症状や特徴、予防や改善策はこちら 

その他の原因となる認知症

そのほか、若年性認知症の原因となる認知症には、「前頭側頭葉変性型」「アルコール性」「レビー小体型」があります。

>>前頭側頭型認知症(FTD)とは
>>アルコール性認知症とは
>>レビー小体型認知症とは 

「若年性アルツハイマー・若年性認知症」に関するみんなの相談

現在、母親が60歳で若年性認知症になり介護認定1です。両親は関西に住んでいるのですが 今度、来年の春に関東で同居の予定です。私は、自営業の夫と、5人の子供がおり 自営業も手伝って働いているので介護が出来ない状況です。父も右半身に麻痺が残っており、運転も出来ません。 新しい家に執着する前に父は家で同居、母は施設に入ってもらったほうがいいと思うのですが、まだ60歳だ早いと言います。 施設の段階ではないでしょうか?まだ、早いのでしょうか?
引用元 介護のQ&A:母の認知症でこれからについてご相談させてください

私は39歳の主婦です。小学生の息子が2人、幸せな家庭で暮らしてきました。 去年くらいから、どうも夫(47歳)の様子がおかしく、会社で何かあったのかな?」とは思っていたのですが… 夫は、若年性認知症と診断されました。このような場合、何か手続きをして、保障など受けることはありませんか? 夫が今の状態の内にやっておくべきことが沢山あると思います。 今、私は一番に何をすべきなのでしょうか?
引用元 介護のQ&A:夫が若年性認知症になってしまいました
夫が若年性認知症になってしまいました その2 症状について
47歳夫が認知症になってしまいました! その3

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