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Vol.6
経管栄養から、経口での食事に!
海外を飛び回りながら、続けた介護

お正月のニ週間後に倒れ、救急車で搬送。脳梗塞ということが判明

私は家族だけでも数人ほど介護した経験があるのですが、今回は私の養父についてお話をしたいと思います。養父は茨城に住んでおり、私と夫と息子は都内に住んでいました。

お正月は互いの家でを過ごすのが定例になっていましたが、その正月は珍しく父が私の自宅へやってきたんです。
その時には何も変わった様子は見られなかったのですが、ただ転倒することは多いなあというのは感じていました。しかし気の強い養父でしたから、それを認めようとはしなかったわけです。

ところがお正月の二週間後に、養父は倒れてしまいました。救急車で運ばれ、CTスキャンとレントゲンの結果で、脳梗塞ということがわかったのです。
その病院ではMRSA(院内感染)の部屋か、高い個室を薦められ、結局茨城県の病院へ転院することに。幸いにも転院した病院の環境がよく、生死の瀬戸際にあると医者から言われたにも関わらず、父は順調に回復へ向かっていきました。入院後一週間で、父は意識を取り戻したのです。

養父は脳梗塞で右半身マヒに。私はロケで、海外を飛び回る毎日

 ただ意識は取り戻したものの、右半身がマヒの状態に。養父は自分の手で、そのマヒしたカラダに触れ、それを実感してるようでした。私は茨城と東京を三往復しながら、京都ロケへ行くという過酷な日々…。

テレビCMのモデルやタレントの衣裳を手配し、立ち会うのが仕事であるため、自宅すら空けることが多い。しかも当時、息子は受験生。私は不眠不休になってしまいました。
結局、養父には付き添いの人をつけることにしたんです。病院からの紹介でしたが、彼女は養父を見るなり「この患者さんは、絶対によくなりますよ」と言ってくださって。しかも私には「あなたは仕事をしなさい」と言ってくれるんです。手際がよく、カラダをやさしく包む小さなクッションを使っての介護。おかげで精神的にも非常にラクになりました。

その後も私はハワイやサイパンでのロケが続き、入院して3カ月経ったため、転院が必要。それで東京の病院へ移ることにしたんです。最初の頃は、茨城の病院でやっていたように、養父に摘便をしたりおむつを取り替えたりしていました。その頃はまだ、養父は経管栄養。ゴムがはずれると、ベッドがマットまで濡れ、着替えも寝床も一式必要になる…。そのため洗濯の量も半端ではありませんでした。

経管栄養から、胃ろう、そして日に2回の経口での食事に

養父が倒れて半年経った頃、父は胃ろうの処置を終わらせ、リハビリも進んで行きました。そして在宅ケアに移っていくのですが、私が海外に出ている時には、私の部屋が介護士の部屋ということにしたんです。他にも我が家には訪問看護師や医師も出入りするため、一人で過ごせる場所すら確保できないこともありました。仕事で悔しいことがあっても、風呂場で泣くしかないこともあったくらいです。

その後、父はリハビリを重ね、歩けるようになりました。散歩に行く際には車椅子でしたが、順調に回復。しかも一日二食は、口から食事を摂るようになりました。出かける直前まで、養父と介護士のコミュニケーションに追われ、帰って来たら介護士の方の一日の状態をたずねる。仕事が休みの日には、養父と家族、介護士の方と散歩に出ては食事を摂る。そんな毎日でした。
やがて父は亡くなりました。今となっては私がなんとか踏ん張って、父の寿命を延ばしていた日々のような気がします。もしかしたら、父は早く逝きたかったのではないのでしょうか。後になっては、そんなことも思ったりします。

プロフィール

高橋靖子さん

スタイリスト。
早稲田大学を卒業後、表参道の広告制作会社を経て、1960年代の半ばからフリーランスに。
1971年、単身ロンドンに渡り、山本寛斎のファッションショーを成功させた。 その後、ジギー・スターダスト期のデヴィッド・ボウイの衣装を担当。 また、写真家の鋤田正義とデヴィッド・ボウイ、T・レックスのフォトセッションをサポートしたことでも知られる。スタイリストの草分け的存在で、現在もフリーランスとして、広告やCMで活動中。

1日のスケジュール
7:00 起床。
8:00 家族とともに朝食
10:00 車椅子で散歩
12:00 昼食
13:00 『男はつらいよ』をはじめとする、好きな映画を観る
15:00 昼寝
18:00 夕食
19:00 テレビを観る
22:00 就寝
質問する

自宅で介護している方々へのメッセージ

介護を続けていると、追われる日々がとても果てしなく感じられるかと思います。いつまでやったらいいの?と思うこともあるかもしれません。
しかし自然と解き放たれる日が、必ずやってきます。自宅以外に一息入れる場所をつくってみてはいかがでしょうか。
また、家族があなたを必要とすることで、救われることもあるのではないでしょうか。

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