介護の不安を解消できる「安心介護」専門家に無料で相談
  ニュース  
  •   【発表】2020年1月実績のボーナスポイント付与しました…
  •   【発表】2020年1月のダイヤモンド回答者
  •   安心介護ご利用にあたって

安心介護トップ > 私の介護体験談vol.3

Vol.3
母ひとり、子ひとりの介護。
親子の情愛が強いがゆえ、
辛いことも。

暮らしていた場所や家のことが思い出せず、ひどく落ち込む母

平成17年だったと思います。母がまだ一人で暮らしていた頃、お風呂に入った後に脱水症状になってしまい、病院に救急車で運ばれたことがありました。その際に看護師さんを見て、知人と勘違いして話しかけていたことがあったんです。

今思うと、それが認知症の兆しだったのかもしれません。その後、英会話のレッスンを受けていた母に、不可思議なことが頻繁に起こるようになりました。
たとえば「レッスンの日は、何曜日だった?」とたずねてきたり、毎週通っているはずの教室の場所がわからなくなってきたりということがあったんです。ケアマネジャーをしている従兄弟から、「ちょっと診てもらったほうがいいわ」と言われ、病院で検査したところ母は認知症だとわかりました。その頃から、母とは同居することにしたんです。

また母と旅行中に、こんなことがありました。電車に座っていると、母がひどく落ち込んでいる様子。それで「どうしたの?」とたずねると、「私が暮らしていた家や場所のことが、思い出せなくなったの」と言うのです。「私がいるから、大丈夫よ」と言ったのですが、本人も自分のことがすっかりわからなくなってしまったことを気に病んでいたようでした。

深夜に不安になり、質問をしてくる母。私も疲労がピークに!

ケアマネジャーをしている従兄弟に教えてもらいながら、母の要介護認定をとることにしました。今から4年ほど前ですが、その頃はまだ要介護1でした。担当のケアマネジャーさん曰く「デイサービスに行ったほうがいい」ということでしたので、週1回水曜日に通うことにしたんです。

母も特に嫌がらずデイサービスに行き、翌日は相変わらず英会話へ行っていました。
ところがしばらくすると、デイサービスでの工作がうまくできなくなったんです。
その頃、デイサービスに通うのを増やそうと思っていたのですが、思ったように入れなかったため、ケアマネジャーさんにお泊まりができる〈ショートステイ〉を紹介していただきました。それが平成20年の1月です。

最初は品川区にあるショートステイを、月1回2泊3日で行くことにしたんです。しかしそれも足らなくなってきたので、デイサービスを水曜日のほかに一日増やし、土曜日も行くことにしました。
さらに平成20年の9月から世田谷区のショートステイを、月1回2泊3日も組み合わせを足すことにしたんです。というのも、母はこの頃から不安に苛まれることが多く、「お金を持ってないの。お支払いは?」と言ってみたり、「明日はどうして行けばいいの?」などと言ってみたり、あるいは「ここに泊まっていいの?」などと深夜に私にたずねるようになったからです。
そういう時の母は目もうつろ。私も睡眠不足になり、疲れ果ててしまいました。

質問攻めは、かなり減ってくるように。ただそれは介護が進んだから

2泊3日を選ぶと、中一日しか休めないこともあって、最近はショートステイも3泊4日や4泊5日を選ぶことがあります。
帰ってくると私が「おかえりなさい!これ誰ですか?」と私のことをたずねてみると「はい。娘ですよ!」と言ってくれるのですが、5〜6回に一度は「私の妹です」と間違えることもあります。そういう時は「娘でしょ?お母さん、娘を生んだことがあるでしょう?」というと、そうだったっけ?という顔をするんです。

一年前にはこの生活に疲れ果てて“もう終身の有料老人ホームに入ってもらおうかな”と思ったこともありました。
そういう時に「私はもう寝不足です!あなたの娘は小さい時に寝不足になっても、大丈夫な人だった?」とどなるようにたずねると「いいえあなたは、睡眠が足らないとすぐに熱を出す、身体の弱い娘だった」と言うんです。
「じゃあ、このまま眠れない生活が続いて、私が亡くなっても平気?」と言うと「それは亡くなったら困ります!」と言ってくれるんです。そこまで話してもすぐに眠ってはくれませんが、質問攻めは間隔をおくようになります。やはり娘を困らせてはいけないと思ったり、そういうことを言われていたな…と母も思い出すこともあるのでしょうね。

母はときどき私の寝室にやってきて、私を驚かせたりします。目覚めると立っているので、びっくりするんです。前は“ここから先は入ってはいけません”という紙を貼っていたのですが、最近は文字を認識しなくなったこともあり、段ボールの箱を重ねて城壁をつくったこともありました。
ただそれも理解できるようになったのか、一年前くらいからはベッドの前に立つというようなことは、なくなったんです。最近は前ほど体力がなくなり、認知症も進んだこともあって、夜に不安を感じることも少なくなったのかもしれません。

プロフィール

指田千寿子さん

大学卒業後、結婚。さまざまな理由から離婚に至り、友人の紹介してくださった方と再婚する。12年前、父を肺繊維症で父を亡くしてしまう。一人っ子で兄弟がないため、認知症の87歳の母(介護度3)をひとりで介護する毎日。

1日のスケジュール
6:30 千寿子さん起床
(デイサービスの用意/食事)
8:00 母起床
(お茶、着替え、体操)
8:30 朝食・服薬
*CDを聴きながらの朝食
9:00 母の歯みがきとメイク
*歯間ブラシは母自身が行なう
9:30 母がデイケアへ出発
15:50 母がデイケアから帰宅
18:00  
    | 夕食・テレビ…服薬
20:30  
22:30  

   |
部屋で母一人の時間
母と千寿子さんともに就寝
24:00  
質問する

自宅で介護している方々へのメッセージ

うまく息抜きの時間をつくることが大切だと思います。私の場合は、夫と温泉旅行に行くことが一つの楽しみになっています。
ショートステイを利用した場合は一泊ですが、心身ともにリフレッシュができます。それから介護されるほうは、“自分自身の鏡である”と痛感することが多いです。
私自身が不機嫌だと、介護を受けるほうも必ず不機嫌になるものですから…。
私は母につくる〈刻み食〉を、家族の分までつくったこともあるんです。そういうことも笑い飛ばせるように、なれるといいですね。