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安心介護トップ > となりの介護vol.2

となりの介護

『となりの介護』はご自宅で介護している方々に取材をし、どのように介護と向き合っているかを伝えるコンテンツです。

Vol.2   予期せぬ遠距離での介護に直面し、兄弟で力を合わせ親を支える主婦。

主人の転勤を機に、親の生活環境が変わってしまった

結婚して長女が2年生になるまで、私たちは大分市の実家から車で10分の社宅に住んでいたんです。ところが、主人の仕事の関係で、川崎市内へ転勤になることに。私は一生大分で過ごすものだと思っていたので、母のショックたるや大変なものだったようです。川崎に引っ越してから、母は毎日のように電話をくれましたが、母の淋しさは募る一方。母は腰や膝に痛みを抱えていましたが、父と二人で川崎の自宅まで遊びに来てくれました。
その後、母からの電話で耳を疑うような、父の話を聞かされました。“趣味のガーデニングをやっていると、ブロックを積んでは崩すことを繰り返す”ことからはじまり、“はがきを渡しても、何も書かないでいる”などのような行動です。調べたところ、父は認知症だということがわかりました。
父の認知症は、日に日に進んでいきました。“20時過ぎて外が真っ暗になってもガーデニングを続け、注意すると激しい口調で怒り出す”ことや“23時過ぎると懐中電灯を持ち、施錠を何度も確認する”などの行動を起こすようになったんです。その頃、母は父の身の回りの世話と認知症の対処で、心身ともに疲れきっていました。以前から患っていたうつ病もあり、疲労がピークを迎えるようになってしまったようです。
父の認知症は進む一方。そんな中、母の疲労がピークに!

父は毎日、父なりのやり方でガーデニングを楽しんでいましたが、それでは他人と交流する時間がほとんどありません。それで、ケアマネージャーさんにデイケアへ通うことをすすめられました。2008年から週1回通い始めたのですが、みんなで集まってゲームをしたり、歌を歌ったりすることに、はじめはなじめなかったようです。ただ、個人の気持ちをとても尊重してくださる施設だったので、天気の良い日は散歩に付き合ってくださったんです。そのうちに、父もうち解けていきました。
2009年に母は、背中から腰への激痛が続くようになりました。母は痛みに耐えかねて、福岡に住む母の妹に来てもらい、しばらくの間、看病してもらっていました。ところが母の激痛はさらに進み、身動きがとれなくなるように。結局、入院することになったんです。この頃から、私の遠距離介護がはじまっていきました。
父は料理はおろか、着替えや身の回りのことができません。一人にしておくのはとても不安なので、二人部屋の病室にいっしょに入院させてもらうことにしました。「母のとなりに付き添って、看病お願いね」と頼みこんだのです。最初の2~3日は父も病室にいてくれたのですが、その後は「病人でもないのに、なぜ俺まで入院しなければいけないのか?」と言いはじめました。迷ったあげく、私と兄夫婦はショートステイを利用することにしたんです。ここはデイケアと同じ事業主のところ。父の好きな畑仕事などもさせてくれて、ショートステイ先から送られてくる写真の父は、笑顔でとても生き生きとしていました。実家の玄関と似ていることもあり、父は親しみも感じていたようです。
父はグループホームに入所。母は退院に向け、実家での寝食を練習中。

しかしそういった日々も、あっという間に過ぎていきました。いつまでもショートステイを利用していられません。そこで私たちは父をグループホームに入れることに決めました。そのグループホームは、父の生まれ故郷に近い場所。この施設は私が選び、兄夫婦に了解を得ました。
一方母のほうも急性期病院に入院して、3カ月の日々が過ぎようとしていました。退院か転院、老人保健施設に入所するか迷った末、入院期間に制限のない療養型の病院へ転院することになったんです。
父のほうはグループホームでの生活にすっかり慣れ、入所しながら週7回のデイケアを利用しています。母のほうは背中から腰にかけての治療は終わっているようなのですが、精神的なものでしょうか。痛みを感じると言います。そんな中、母は退院に向けて、実家での寝食を練習中。私も頻繁に帰省し、その練習につきあっています。私も自分の家族を放っているわけにはいきませんから、昼間は一日に2回ヘルパーさんに来ていただくつもりです。母は夜一人でいるのが恐いと言っていますが、なんとか慣れるように、私たちも母を支えていきたいと思います。
プロフィール

石原かおりさん

主婦業17年目。高3と小6の二人の娘の母でもある。81歳の父(要介護4)と77歳の母(要介護2)の二人の両親を遠距離介護。父は認知症があり、話をするといささか興奮気味になる傾向に。母は腰を骨折した経験を持ち、うつ病も患っているとのこと。現在、母はリハビリの日々を送りながら、自立の生活を目指している。

1日のスケジュール
7:00 起床
母はデイケアへ出かける準備
(着替え・リハビリ用具・はみがき・連絡帳の準備)
9:00 父はデイケアに
(母はこの間、ゆったりと一人の時間を過ごす)
16:00 父がデイケアから帰宅
17:00 父はガーデニング
19:00  
  夕食
20:00  
  テレビ
21:00  
22:00 父母ともに就寝
質問する

自宅で介護している方々へのメッセージ

遠距離介護は心身ともに大変ですが、費用面も大変です。今は航空会社が〈介護割引〉をやっているので、利用するといいかもしれません。また両親を介護しなくてはならない場合、ご兄弟がいるのであれば、よく相談することが大切です。うちの場合は父や母の好みを知っているので、買い物は私が担当することにしています。また兄は施設や病院のパイプ役、義姉は介護保険や医療保険の書類手続きなど、役割分担をしているんです。そのせいか、わりにうまくいっていますよ。