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となりの介護

『となりの介護』はご自宅で介護している方々に取材をし、どのように介護と向き合っているかを伝えるコンテンツです。

Vol.1    自宅で両親を介護する、音楽ライターの毎日

父が要支援の認定を受け、母が認知症の兆候を見せはじめた

母の認知症の兆候を感じはじめたのは、2003年くらいからでしょうか。買い物に行っても、なかなか帰って来ないことが多くなってきたんです。その頃はまだいっしょに生活していく中で“少しおかしいな”と感じる程度。ただ父のほうもすでに介護認定を受けていて、当時は要支援でした。父は認知症を患っておらず、要介護2となった今も頭はしっかりしています。年齢のせいか筋力が落ちた程度で、今でもたいがいのことは一人でできる状況です。そういう意味では、両親を介護していると言えどもわりと楽なほうかもしれません。
その頃は、両親を介護しているという自覚はありませんでした。ただ母のほうは頭痛がすると言いはじめ、やる気がずいぶんなくなったなと思えるようになったんです。食事をつくらず、外で出来合いのものを買ってきたり、あるいは洗濯物を整理できなくなったりしました。その後、母はとうとう倒れてしまうんです。
ショートステイとデイケアの併用で、自宅介護を続ける

2006年の1月に、母は脳出血で倒れてしまいました。それで病院に入院することになったんです。退院した後、3月から老人保健施設を利用させていただきました。老人保健施設にいる間は、リハビリに励んでもらうことにしたんです。ちょうどその頃、僕は会社を閉めてしまったので、大変といえば大変な時期だったと言えるでしょう。もちろん母には、仕事のことは話していません。
その頃から、僕が家事一切をやるようになっていました。僕には姉がいるのですが、彼女は所帯を持っているので、独身の僕がやらざるを得ないのです。もっとも父は昔の人なので、食事をつくったりすることもできませんから。
ただ昨年あたりから、自宅で両親を介護しながらも母をショートステイで預けたり、デイケアに週2回通わせたりといった生活に変えていきました。老人保健施設に預けていた頃に比べると、僕が介護に関わる時間は圧倒的に増えていきました。
「終身で施設に預けたほうがいい」という姉との意見の相違

しかし姉のほうは今でも、介護施設に預けることを希望しています。確かに自宅にいると、何かと危険なことが多いので、その意見もよくわかるんです。ただ暮らしの中での生活感があったり自由な時間があったりするのは必要なことではないか、と思っています。だから当面は、今の生活を続けていこうという気でいるんです。
母は認知症だけれども、歩くのはしっかりしています。トイレにも一人で行けますし、散歩も付き添ってあげれば行けるんです。ただ母のやることを見届けないと、不安な点は多々あります。たとえば食事中にこぼしたり、着替えをさせると後ろと前を間違えたり…。そういう失敗はたくさんするんです。特に母は認知症の中でも、純粋失読の傾向が強いタイプ。これは文字を書くことはできるけれど、読めないという不思議な症状なんです。だから母は本を読むことはできませんが、日記をつけることができます。それでデイケアのない日は、自宅で日記を書かせることを課していることが多いですね。ただ、母が書いたものを母が読むことはできませんが(笑)。それでも頭を使うトレーニングにはなっているようです。
プロフィール

石川真一さん

1953年生まれの音楽ライター。
70年代後半から音楽ライターとして、活動を開始。
87年には、輸入レコード卸会社を友人たちと設立。
06年には会社を閉めてしまったが、現在も音楽ライターとして活躍中。
96歳の父(要介護2)と91歳の母(要介護3)の二人を自宅で介護。
91歳の母はちょっとした認知症があり、脳出血で倒れたことがある。

1日のスケジュール
7:00 起床
デイケアへ出かける準備
(着替え・リハビリ用具・はみがき・連絡帳の準備)
9:00 デイケア
(利用しない日は、近所へ散歩や、日記をつけるようにさせる)
16:30  
  休憩
18:00  
  夕食
19:00  
  テレビ
20:00  
21:00 就寝
質問する

自宅で介護している方々へのメッセージ

介護は、自分のできる範囲でやることです。介護をやっていると、10やらなきゃいけないことが、7~8でも帳尻が合うことがあります。
でもそれでイイんですよね。また介護の経験がないと、日常の些事に振り回されて“自分はどうしたらいいのか”が見えなくなってしまうことがあります。まずはそれをはっきりさせることが大切ではないでしょうか。